現在支払っているスマートフォンの平均月額利用料金について、大手3キャリアユーザーの9割近くが「高い」と思っており、適正だと考える料金との開きが3,759円もあることがわかりました。
3キャリアと格安SIMの差は約5,000円
MMD研究所は、15際以上の携帯電話を所有する男女971人(大手キャリアユーザー335人、格安SIMユーザー321人、フィーチャーフォンユーザー315人)を対象に「2017年携帯電話の利用料金に関する調査」を実施、結果を公開しました。大手キャリアはdocomo、au、SoftBankを指しています。
現在メインで利用している携帯端末の月額料金を聞いたところ、大手キャリアのスマートフォンユーザーの半数が「7,000円以上」と回答しており、平均月額料金が7,876円であることがわかりました。
格安SIMユーザーでもっともも多かった回答は「1,000円以上2,000円未満」で33.6%、次いで「2,000円以上3,000円未満」が21.5%となり、平均月額料金は2,957円でした。
フィーチャーフォンユーザーでは「1,000円以上2,000円未満」と回答した人が35.2% ともっとも多く、次いで「2,000円以上3,000円未満」が23.2%となり、平均月額料金は3,071円となりました。
大手キャリアユーザーの9割近くが「料金高い」
月額料金について「気持ちに近いものをひとつ選んでください」という問いに対しては、大手キャリアユーザーでもっとも多かった回答は「とても高いと思う」で40.1%、次の「どちらかといえば高いと思う」の46.4%を合わせると86.5%となり、9割近いユーザーが「高い」と感じていることがわかりました。
格安SIMユーザーでもっとも多かった回答は「妥当だと思う」で31.7%、大手キャリアフィーチャーフォンユーザーでもっとも多かった回答は「どちらかといえば高いと思う」で33.7%、次が「妥当だと思う」で33.0%でした。
大手キャリアユーザー、理想と現実の開きは3,759円
適正だと思う月額料金について聞いたところ、大手キャリアスマートフォンユーザーの平均額は4,117円となり、現在支払っている月額料金と3,759円の開きがあることがわかりました。
格安SIMユーザーが適正だと思う平均額は2,176円で781円の開き、大手キャリアフィーチャーフォンユーザーの平均額は1,952円で1,098円の開きがありました。
意外に多い?端末代金「わからない」
現在利用している端末代金についてたずねると、大手キャリアスマートフォンユーザーの平均額は59,312円でした。もっとも多かった回答は「70,000円以上90,000円未満」で20.6%、次が「月々の分割で支払っているため、端末代金はわからない」で19.7%でした。
格安SIMユーザーの端末平均額は35,614円で、もっとも多かった回答は「10,000円以上30,000円未満」の27.1%、次が「30,000円以上50,000円未満」で21.5%でした。また「月々の分割で支払っているため、端末代金はわからない」(5.6%)、「わからない」(3.1%)を合わせると、8.7%が把握していないという結果となりました。
大手キャリアフィーチャーフォンユーザーの端末平均額は21,545円で、もっとも多かった回答は「10,000円以上30,000円未満」で22.5%、次が「わからない」で19.4%、「0円」が19.0%でした。
大手キャリアユーザーの8割以上が「端末代金高い」
端末代金についてどう思うかという問いでは、大手キャリアスマートフォンユーザーの59.2%が「とても高いと思う」、23.3%が「どちらかといえば高いと思う」と回答しており、合わせて82.5%が高いと思っていることがわかりました。
格安SIMユーザーでもっとも多かった回答は「どちらかといえば高いと思う」で36.2%、大手キャリアフィーチャーフォンでは「妥当だと思う」が31.3%でした。
端末に支払ってもよい金額は25,000円
端末に支払ってもよいと思う金額を聞くと、大手キャリアスマートフォンユーザーの34.0%が「10,000円以上30,000円未満」でもっとも多い回答となり、次が「30,000円以上50,000円未満」で22.1%、「1円以上10,000円未満」が20.9%となり、平均金額は24,984円となりました。
格安SIMユーザーが端末に支払ってよいと思う金額は「10,000円以上30,000円未満」がもっとも多く38.6%、平均金額は23,580円でした。大手キャリアフィーチャーフォンユーザーは「1円以上10,000円未満」が45.4%ともっとも多く、平均金額は13,339円となりました。
格安SIMへの乗り換え検討はキャリア/フィーチャーフォンともに約25%
格安SIMへの乗り換えについて聞いたところ、大手キャリアスマートフォンユーザーでは「検討している」が8.7%、「やや検討している」が15.8%で合わせて24.5%、大手キャリアスマートフォンユーザーでは「検討している」が10.5%、「やや検討している」が16.2%と合わせて26.7%となり、どちらも25%程度が乗り換えを検討していることがわかりました。
Source:MMD研究所
(lunatic)