Appleは現地時間5月2日(火)に、現金保有高が2,500億ドル(約27.9兆円)を突破したことを報告する予定です。これはWal-Mart Stores、P&Gの市場価値よりも大きく、イギリスとカナダの外貨準備高の合計も上回る数字です。
注目を集めるAppleの資産
2016年12月の時点では、Appleは現金、現金同等物、有価証券などの資産を合わせて2,460億ドル(約27.4兆円)を保有していましたが、アメリカの他の大企業と同様、海外で得た利益をアメリカに税金として払うのではなく、資産の大部分を海外に留めています。
しかし、トランプ大統領は「法人税を現行の35%から15%に引き下げる」、「海外で得た利益に対して一時的な免税期間を設ける」と提案しているため、その資産が今後どのようになるかが新たな注目を集めているのです。
Appleの現金資産は約4年半で2倍に
四半期の業績を見ると、Appleはわずか4年半で現金保有高を倍増させたことがわかります。2016年の最後の3カ月間では、1時間ごとになんと約360万ドル(約4億円)の割合で現金を積み増ししていたのです。
巨大な買収が起こるか
もし今後、海外にあるAppleの資金がアメリカ国内に還流されたら、最近噂されているAppleのDisney買収などにも拍車がかかり、多くのお金が株主のもとに還元されるかもしれません。
今後のトランプ大統領の政策によって、Appleの資産はどのように動くのか、注目が集まっています。
Source:THE WALL STREET JOURNAL via Market Watch
Photo:Flickr-Don DeBold
(kotobaya)