Appleが毎年6月に開催する世界開発者会議(WWDC 2017)の開催日が近づいてきました。今年の基調講演では何が発表されるのでしょうか。これまで報じられてきた情報をもとに注目すべき点をまとめてみました。
iOS11
WWDCでの発表がほぼ確実視されている新製品群のなかで、特に関心が高いのがiPhoneやiPad向けOSであるiOS11です。
iOS11については、画面の背景色を黒系に統一する「ダークモード」の追加、ミュージックアプリの刷新、iPhoneでの通話方法におけるFaceTimeオーディオの標準設定化、ユーザー間のApple Payによる送金機能の導入、Siriの進化といった情報が報じられているほか、32ビットの古いアプリが使用不可能になるとも言われています。
macOS10.13
iOS11と同様に発表の可能性が高いのが、macOS10.13です。iOS11と異なり、macOS10.13については現時点までにあまり多くの情報が流れていません。
米メディアCult of Macは、2016年9月に発表されたmacOS Sierraで初めてmac向けOSに導入されたSiriが、macOS10.13ではさらに緊密に統合されると予測しています。たとえばiOSで使える「Hey Siri」の機能が、Macでも使えるようになるかも知れない、ということです。
watchOS 4とtvOS
Appleは2016年のWWDCでwatchOS 3を発表しているため、今年も同OSをアップデートするのではないかとの見方が強まっています。
watchOS 4に期待される新機能としては、Appleが最近買収した睡眠トラッキングメーカーBedditの、睡眠トラッキング機能などが挙げられています。
今年のWWDCで第5世代Apple TVが公開される可能性は低そうですが、これまでのtvOSのリリースペースを見ると、WWDCで他のOSとともに最新版が発表される可能性が高そうです。
10.5インチiPad Pro
ここ数年、WWDCではソフトウェアの発表が中心となっていましたが、今年はこの10.5インチiPad Proを含め、複数の新しいハードウェアが発表されるのではないかと期待されています。
特に注目が集まっているのが、初のベゼルレスデザイン採用となる10.5インチiPad Proです。Apple関連情報の正確さで知られるKGI証券のアナリスト、ミンチー・クオ氏が「70%以上の確率でiPad Proが発表される」と予測したほか、ケース画像のリークが相次いでいます。
MacBook
今回のWWDCでは、新しいMacBookが発表されるという噂も浮上しています。これについては、IntelのKaby Lakeプロセッサを搭載したMacBook Proを含む、3モデルが発表されるという報道がありました。
Siriスピーカー
そしてもうひとつ話題になっているのが、Siriを搭載したスピーカーです。こちらはAppleの従来のラインアップにはないまったく新しい製品であり、Amazon EchoやGoogle Homeと類似した製品と言われています。
4月末にリーク情報で知られるソニー・ディクソン氏が、Appleが「Siri/AirPlayデバイス」を開発中だとツイート、前述したKGIのミンチー・クオ氏も「50%以上の確率」で同スピーカーが発表されると予測しています。
WWDCの基調講演は、現地時間で6月5日午前10時(日本時間6日午前2時)から始まり、ライブストリーミングによるリアルタイムでの視聴が可能です。
Source:Cult of Mac
(lunatic)