4月10日のApple Watch予約開始、24日の発売に向けてAppleはモデルでありランナーであるChristy Turlington Burnsさんの活用事例を毎週更新しています。その活用事例ではApple Watchに応用されている技術の一端を知ることができます。
運動中の心拍数をどのように計測するのか
マラソンのトレーニングではペースや運動量、運動強度の管理が重要になりますが、そこで重要なのが心拍数です。その心拍数を正確に測定するには従来は胸部に測定器をベルトで固定する必要がありました。しかしApple Watchではもっと簡単に、比較的正確に測定できる技術が搭載されています。
Apple Watchの背面にはLEDライトと受光センサーが搭載されています。ライトは1秒間に数百回点灯し、手首に光を照射します。その反射光を解析することで心拍数が測定できるとしています。
2013年頃から実用化された最新技術
このApple Watchに搭載されている光学式心拍センサーは、2013年頃から消費者向けの商品に搭載され始めた最新技術です。LED技術の進化とともに実用化され、2014年以降はスマートディバイスへの期待とともに注目されるようになった技術でもあります。
LEDの光を手首の血管に向けて照射し、その反射光の違いを測定することで心拍数を計ります。光を照射した際、血管内に血液がある場合とない場合で反射光の波長が異なる特性に注目し、血流を把握して心拍をモニターします。
この最新技術のおかげで、わざわざ服を脱いで機器を装着しなくても、Apple Watchのように手首につけるだけで心拍数が正確に計測できるようになりました。また装着時にずっと測定できることから、エクササイズ管理以外の用途(緊張度合いの測定、交感神経・副交感神経の活性割合の推定)にも応用できる技術となっていて、Apple Watchの可能性を拡大するものとして期待できます。
Apple Watchはエクササイズ管理に最適のディバイスか
Turlington Burnsさんは同じ活用事例の中で「ワークアウトアプリが歩幅などについて学習する」としており、最新の心拍計とともにApple Watchはエクササイズ管理にぴったりのディバイスになっているようです。
Appleがファッションモデルでありランナーである同氏をプロモーションに起用したことからも、エクササイズ管理はApple Watchの主要なテーマであることがわかります。そうしたことを考えると、3モデルあるApple WatchではSportが売れ筋になるとも予想できます。
参照元: Apple、ローム、http://iphone-mania.jp/news-67448/
執 筆: KAZ