9月12日の新作発表会では、3種類のiPhoneが登場すると言われています。「10周年記念」モデルに位置づけられるiPhone X(このモデルがiPhone8とも呼ばれてきた)、そしてiPhone7/7 Plusのマイナーアップデートモデルに位置づけられるiPhone8/iPhone8 Plusです。この3モデルのメモリー(RAM)について、iOS11のファームウェア解析を行ってきた有名デベロッパーが言及しています。
メモリー構成はiPhone7から据え置き
デベロッパーのスティーブ・トラウトン−スミス氏(@stroughtonsmith)がTwitter上で明らかにしたところによると、次世代iPhoneのメモリは以下の通り(参考のために過去のモデルと比較しています)。
2015年 | 2016年 | 2017年 | |||
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iPhone6s | 2GB | iPhone7 | 2GB | iPhone8 | 2GB |
iPhone6s Plus | 2GB | iPhone7 Plus | 3GB | iPhone8 Plus | 3GB |
− | − | − | − | iPhone X | 3GB |
上記のグラフからも分かるとおり、基本的にはiPhone7シリーズを踏襲したメモリー構成となっています。
ライバルのSamsungが展開するGalaxy S8は、内蔵ストレージが128GBのモデルになると6GBのメモリーを搭載しています。また、11日に発表されたXiaomiのMi MIX 2や、OnePlusのOne Plus 5など8GBを搭載するモデルも珍しくなくなっています。こういった流れのなか、AR(仮想現実)に本格対応するとされる次世代iPhoneにあって、メモリーが最大で3GBというのは、少々寂しく映るかも知れません。
しかし、iPhoneに搭載されているiOSは、ガーベージコレクション(GC:メモリー開放作業)を採用するAndroid OSと設計が異なるため、たとえ搭載メモリーが半分でも、処理能力で大きくAndroid端末に差をつけてきました。
したがって、Appleにとっては、たとえiPhone Xでも3GBで必要十分ということなのでしょう。また言うまでもなく、大量のメモリーを搭載すれば、それだけバッテリーの消耗速度も速まるという制約もあります。
Source:Twitter
(kihachi)