本体の前後がガラスで覆われたiPhone Xをコンクリートの床に落下させた場合の耐衝撃性をiPhone8と比較した実験動画を、YouTubeチャンネルEverythingAppleProが公開しました。
高価なiPhone X、落としても大丈夫なのか?
iPhone Xは、本体の前面と背面がガラス製になったことに加え、64GBが112,800円、256GBは129,800円(いずれもSIMフリーモデル、税別)と、これまでのiPhoneシリーズで最も高価なモデルであるため、落下時の破損が心配な方も多いと思います。
iPhone Xを、腰の高さと頭の高さから落下させ、耐久性をiPhone8と比較する実験動画をEverythingAppleProが公開しました。
なお、両モデルは、本体側面を取り囲むフレームの素材が違います。
iPhone8のフレームは「航空宇宙産業で使われているものと同じグレードのアルミニウム製」なのに対し、iPhone Xのフレームは「医療に使われているものと同じグレードのステンレススチール製」です。
実験1:ケースを装着して落下
まず、iPhone8とiPhone Xを、ケースを装着した状態で、頭の高さから落下させます。
ケースで保護された、iPhone8もiPhone Xは、タッチスクリーンにダメージはなく、正常に動作しています。
実験2:腰の高さからの落下
次に、iPhone8とiPhone Xに装着していたケースを外して、腰の高さから落下させるテストです。
まず、背面を下にして落下させます。
iPhone8は、背面に傷がつくこともなく無事でした。iPhone Xは本体重量が174gと、iPhone8の148gよりも重いため、落下時の衝撃も大きいと思われましたが、背面のガラスパネルは無傷です。
次に、側面からの落下テストです。
iPhone8、iPhone Xとも、非常に小さい傷は付いていますが、変形などのダメージは見られません。
次に、ディスプレイを下にしての落下テストです。
両モデルとも、ディスプレイに傷などはなく、タッチ操作も問題なく可能です。
実験3:頭の高さから落下
通話時に落としてしまう場合を想定した、頭の高さから落下させるテストです。
背面から落下させると、iPhone8のガラス製背面には多くのヒビが入ってしまいました。カメラレンズの周りの破損が特にひどいようです。ガラスパネルはヒビ割れているものの、破片が飛び出したりはしていないので使用はできそうです。
同様に、iPhone Xも頭の高さから落下させます。
着地時に嫌な音がしたので損傷を予想して裏返してみると、iPhone Xの背面ガラスには破損は見られませんでした。
次に、側面から落下させます。
iPhone8は、着地した部分が破損してしまいましたが、操作への反応は問題ありません。
iPhone Xは、本体側面のステンレスフレームに小さい擦り傷はできましたが、指でこすれば消える程度の傷でした。もちろん、動作にも問題はありません。
次に、ディスプレイを下にして落下させます。
iPhone8は、先ほどと同様、落下時に「ビシッ」という音がしましたが、ディスプレイは無傷で、動作も問題ありませんでした。
iPhone Xも、ディスプレイは全く損傷しておらず、タッチスクリーンも問題なく動作しています。
外観に異常がなかったiPhone Xに異変が!
iPhone Xは、いずれの落下テストにも、ほぼ無傷でした。
これまで数多くのiPhoneの耐久性テストを実施してきたEverythingAppleProも「これまでテストした中で、最も耐久性が高いiPhoneだ」と驚き、ステンレス製の側面フレームが衝撃を吸収しているのではないか、と指摘しています。
しかし、落下テスト後、iPhone XのFace IDによる顔認証が動作しなくなってしまいました。
フロントカメラは動作しますが、顔認証に使われるセンサー類が破損してしまったものと思われます。
iPhone Xを購入する方は、なるべく落とさないように大切に扱い、さらに安心を追加するなら、22,800円を支払ってAppleCare+を追加することを検討しても良いかもしれません。
EverythingAppleProによる実験動画はこちらからご覧ください。
Source:YouTube(EverythingApplePro)
(hato)