投資会社Piper Jaffrayのアナリストであるマイケル・オルソン氏によると、iPhone Xの売り上げは「スーパーサイクル」と呼べる程度のものではなく、「数年に渡ってiPhoneの売り上げを底上げする」ほどの可能性を秘めているそうです。
注目すべきはTrueDepthカメラ
iPhone Xの登場で、iPhoneの売り上げがスーパーサイクルに突入するという見方は、アナリストの間でも広く支持されていますが、Piper Jaffrayのマイケル・オルソン氏によればその程度では済まないそうです。
理由として同氏は、拡張現実(AR)機能を駆使したアプリがApp Storeで入手できることや、iPhone Xの品薄状態を作り出していたTrueDepthカメラの供給が2018年には大幅改善することなどを挙げています。
TrueDepthカメラの供給見通しが立つということは、来年登場するとされるiPhone3モデルすべてにFace IDが搭載される可能性も一気に高まります。また、TrueDepthカメラの投入によって、消費者の間に醸成されてきた「Appleは次に何をしてくれるんだ?」という期待感を落ち着かせることができる、ともオルソン氏はみています。
こうしたことから「iPhone X特需」がiPhone Xのみならず、その次のモデルにも波及し、iPhoneユーザーのアップグレードを効果的に促していくのではないか、というわけです。
iPhone Xはビッグウェーブを引き起こすか
Piper Jafferyは、かつて在籍していた名物アナリストのジーン・ミュンスター氏の頃から、Appleに対しては楽観的な見通しが目立ちます。
しかし、さっそくHuaweiがiPhone Xの3Dセンサーを模倣しているところをみると、Appleの新技術が消費者のみならずメーカーも巻き込んで、スマートフォン業界に新たな潮流を生み出しているような気がしてきますね。
Source:CNBC
(kihachi)