Apple Watchのサードパーティー製アクセサリーが初めて、アメリカ食品薬品局(FDA)に認可されたことが分かりました。FDAの審査は非常に厳しく、認可までに時間を要することでも知られています。
Apple Watchを医療デバイスの水準に引き上げた
今回FDAが認可したのは、AliveCorが手がける「Kardia Band」というApple Watch向けのデバイスです。アルゴリズムが心拍数を採ることで、ユーザーの身に起きる心房細動や不整脈といった異常を正確に検知する仕組みになっています。
AlveCorの最高経営責任者(CEO)のヴィック・グンドトラ氏は「Kardia Bandは、最初にして唯一のFDAに認可されたApple Watch向けデバイスだ」と胸を張ります。FDAに認可されたことにより、AliveCorはKardia Bandを医療用デバイスとして展開することが可能になります。
また、Kardia Bandと組み合わせて使えるSmartRhythmという機能を用いることで、活動レベルに見合わない形で脈が正常値からはみ出した場合、アルゴリズムがユーザーに対して警告を表示するといったこともできるようになります。
Kardia Bandは199ドル(約22,400円)、SmartRhythmは年間99ドル(約12,000円)のメンバープログラムとなっています。「Apple Watchを医療デバイスの水準に引き上げた」とグンドトラ氏が言うように、医療シーンでの活躍が期待されるところです。
手元のApple Watchに命を救われた例は多い
ちなみに、Apple Watchがユーザーの命を救ったという例は枚挙に暇がありません。
最近も、HeartWatchという心拍数モニタリングアプリをApple Watchで使用していた男性が、大事に至る前に肺血栓塞栓症に気づくことができたという出来事が大きな話題を集めたばかりです。
Source:AliveCor (PR Newswire),Forbes,Engadget
(kihachi)