iPhone Xは売れているのかいないのか――正式なデータはAppleからの発表を待つ必要がありますが、同社の立てる売り上げ見通しは一つの目安になるでしょう。2018年第1四半期(1〜3月)におけるiPhone X販売台数の見通しについて、Appleが5,000万台から3,000万台へと下方修正していたことが分かりました。
下方修正を裏付けるような動きも
Appleからの発注にサプライヤーの多くが依存しています。そのため、仮に5,000万台から3,000万台へと下方修正したことが事実だとすれば、彼らサプライヤーにとっては大きな痛手であることは言うまでもありません。
すでに伝えられている情報でも、iPhone XやiPhone8/8 Plusに搭載している「A11」チップの発注数を、AppleがTSMCに対して3割削減したことが明らかになっていますし、組み立てを請け負うFoxconnは半月前から臨時の人員募集を停止しているとされています。
中国とアメリカとの間に温度差
ニュースサイト威锋网は、中国でのiPhone Xの売れ行きが好調である反面、アメリカでは中国ほど売れていないことが原因ではないか、とみています。iPhone Xの発売前、1,000万台の予約のうち実に650万台が中国からのオーダーだったことからも、両国の温度差がうかがえます。
また、12月3日までの1カ月で、アメリカで購入されたiPhoneのうち、iPhone XやiPhone8/8 Plusは69%を占めるに留まったことも分かっています。これは、過去何年かの71%、73%、91%といった数値からすると明らかに見劣りする内容で、同国の消費者がiPhoneの古いモデルを選びたがる傾向にあると言えるでしょう。
このほか、サプライチェーンの一部では、2018年第1四半期はiPhone7シリーズの売り上げが伸びるのではないか、という見方も出ています。
Source:威锋网
(kihachi)