発売が開始された12インチRetinaディスプレイのMacBookのうち、1.1 GHz、Intel Core Mプロセッサを搭載したエントリーモデルでは、CPUパフォーマンスが2011年に発売されたMacBook Airと同等であるとGeekbenchが報じていました。
ミッドレンジモデルはマルチコアでは格段に性能アップ
今回、同機の1.2 GHzのプロセッサを搭載した、ミッドレンジモデルのベンチマークを計測し、Geekbenchの結果と比較したところ、エントリーレベルのモデルに比べシングルコアではそれほどではありませんが、マルチコアでは格段に性能がアップしていることが判明しました。
発売前のエントリーモデルを使用したGeekbenchの計測結果も更に検証する必要はありますが、1.2 GHzを搭載したミッドレンジモデルでは、64ビットのシングルコアのスコアは2600、マルチコアでは5300となりました。1.1 GHzエントリーモデルの2400/4450と比較すると、CPUパフォーマンスで少なくとも9%ほど改善されています。また、マルチコアでは大幅に改善され、高速化したCPUの性能が発揮されています。
性能はEarly 2014 MacBook Airに匹敵
今回の結果から、新しいMacBookの1.2 GHzミッドレンジモデルは、前世代のEarly 2014 MacBook Airのローエンドモデルと同等の性能と考えられます。ただし、新しく採用された超薄型のファンレスデザインにより、更なる省電力化が図られています。
1.3 GHzチップのBTOモデルは更に高速
新しいMacBookではCPUのオプションに1.1 GHz、1.2 GHzに加え、BTOオプションで1.3 GHzを選ぶことが可能です。しかし、現在、製品の出荷予定が3週間から4週間とされていますので、現在のところ、このCPUのパフォーマンスはいまだ計測されておらず、不明のままです。
アップル、性能を重視しCore Mチップをクロックアップ
アップルは新しいMacBookにIntel製の最新のCore M Broadwellプロセッサを搭載しました。このプロセッサは省電力が特徴ですが、アップルはパフォーマンスを重視し、クロック数をアップしています。
エントリーモデルでは5Y31チップを搭載しています。デフォルトではこのチップのクロック数は900 MHzですが、消費電力を4.5Wから6Wに上げて、1.1 GHzにクロックアップしています。
また、ミッドレンジモデルでは5Y51チップを搭載しています。デフォルトでは1.1 GHzのクロック数ですが、アップルは100 MHzアップし、1.2 GHzとしています。また、ハイエンドモデルでは5Y71チップを搭載しており、アップルは同様にデフォルトの1.2 GHzを1.3 GHzにクロックアップしています。
新しいMacBookは出荷数が非常に限られており、ほとんどのモデルの出荷予定が4週間から6週間になっています。
参照元 : MacRumors、http://iphone-mania.jp/news-68836/
執 筆 : リンゴバックス