MMD研究所とオークネット総合研究所は2月6日、「日本とアメリカにおけるスマートフォン中古端末市場調査」の結果を公表しました。アメリカでは日本と比べて中古端末の購入割合が高く、また家族や友人から譲り受けた中古スマホを使っている人も多いようです。
調査は、日本在住の15歳~69歳の男女1,007人とアメリカ在住の15歳~69歳の男女1,241人を対象に、2017年12月15日~12月21日にかけてオンライン上で行われました。
日米のスマートフォン利用率
日本在住の15歳~69歳の男女1,007人とアメリカ在住の15歳~69歳の男女1,241人に対して、現在メインで利用している携帯電話端末を聞いたところ、日本のスマートフォン所有率は77.9%、アメリカのスマートフォン所有率は93%であることがわかりました。
また、iPhone利用率に関しては日本が48.2%に対してアメリカは51.1%と、わずかにアメリカのほうが高くなっています。
アメリカは日本よりも中古端末の利用率が高い
続いて、スマートフォン・携帯電話を所有している日本在住の15歳~69歳の男女962人とアメリカ在住15歳~69歳の男女1,195人を対象に、現在利用している端末の入手方法について聞いたところ、日米ともに「新品の端末を購入した」という割合が最も高く、日本は93.9%、アメリカは78.5%となっていました。
一方、「中古端末を購入した」という割合は日本で4.5%、アメリカは13%でした。また、アメリカは「友人・家族から譲り受けた端末を使っている」という人も6.4%いました。
日米ともに「以前利用していた端末は自宅に保管」がトップ
以前利用していた端末の処分方法に関しては、日米ともに「自宅で保管している」という割合が最も高く、次いで「機種変更の際、キャリアの下取りサービスを利用した」が多くなっています。
アメリカは「家族・友人に譲った」という人も12.3%おり、日本の1.6%と比べて10ポイントほど高いことも特徴的です。
また、以前利用していた端末を「自宅保管している」と答えた日本の男女584人とアメリカ在住の男女522人に対してその理由を聞いたところ、日本は「個人情報の流出が心配で手放せないから(31.0%)」、アメリカは「いつか使うかもしれないから(28.2%)」がそれぞれトップでした。
日米の新品・中古端末ごとの月額料金
日本在住の新品端末購入者903人と中古端末購入者44人を対象に、現在のスマホ・携帯電話の月額料金を聞いたところ、新品端末利用者は「5,000円以上10,000円未満(42.6%)」が最も多く、中古端末利用者は「3,000円未満(36.4%)」が最多でした。
一方、アメリカの新品端末購入者938人と中古端末購入者156人に対しても同様の質問をしたところ、新品端末購入者・中古端末購入者ともに「5,000円以上10,000円未満」が最も多いことがわかりました。
日米のスマホ修理費用
スマートフォン・携帯電話が故障した時に修理に出したことがある、と回答した日本在住の15歳~69歳の男女278人とアメリカ在住15歳~69歳の男女375人を対象に、かかった修理費用に関して聞いたところ、日本は「無料(39.6%)」、アメリカは「5,000円以上7,000円未満(19.5%)」がそれぞれトップでした。
この結果はそれぞれの国の携帯電話補償サービス加入状況に関係していると見られ、アメリカでは47.2%が「補償サービスには加入していない」と回答しています。
Source:MMD研究所
Photo:photo AC-akizou
(kotobaya)