ソフトバンクグループと、携帯電話事業のソフトバンクは2月7日、ソフトバンクの株式上場に向けた準備を開始することを発表しました。現在、東証1部に上場しているのは「ソフトバンクグループ」であり、国内通信事業の「ソフトバンク」は上場していません。
「持ち株会社との役割と価値を明確に分ける」
ソフトバンクは、株式上場により、グローバルで投資活動を行う持ち株会社のソフトバンクグループと役割と価値を明確に分けることを目指す、と発表しています。
2月7日に開催した2018年3月期第3四半期の決算説明会では孫正義社長が登壇し、株式上場についても説明しました。
ソフトバンクは上場後もグループの重要な連結子会社
日本国内の通信事業を行うソフトバンクは、株式上場後もソフトバンクグループの重要な連結子会社と位置付けられます。
対してソフトバンクグループは、ソフトバンク・ビジョン・ファンドでのグローバルな投資活動を行う「戦略的持株会社」として位置付けられています。
投資家が国内通信事業に直接投資可能
株式上場のメリットについて同社は、投資家は幅広い事業を行うソフトバンクグループではなく、国内通信事業のソフトバンクに直接投資を行えること、と説明しています。
ソフトバンクグループとソフトバンクは、株式上場の準備にあたって、ソフトバンクグループの信用力やキャッシュフローへの影響を考慮して慎重に検討し、検討の結果次第ではソフトバンクは上場しない結論に至る可能性もある、と発表しています。