長らくリリースが噂されている12.9インチのディスプレイを搭載するiPad、いわゆる「iPad Pro」は、新しく酸化物TFT液晶ディスプレイを採用し、2015年にリリースされると先日韓国メディアが報じていました。
2016~2017年型iPadにはOELDを採用
しかし同じ韓国メディアが、2016年~2017年に出荷されるiPadには、次世代有機ELディスプレイ(OLED)が搭載される見通しだと新たに伝えています。また製造開発には日本の有機ELパネル開発の新会社JOLEDが加わる模様です。
iPad向けディスプレイをJOLEDが受注
JOLEDは産業革新機構、ジャパンディスプレイ、ソニー、パナソニックにより今年設立された有機ELディスプレイパネルの研究と量産開発を行う会社です。同社は、これまでソニーとパナソニックの両社が持っていた研究開発の機能を統合し、中型以上のタブレットやノートPCなどの製品開発を行っていくとしています。
液晶パネルの変更でiPadは薄型化が可能
韓国メディアは、JOLEDはアップルのiPad向けのディスプレイを製造するとしており、新しいディスプレイの採用により、高い省電力性能を確保するだけでなく、バッテリーを薄くし、製品本体を更に薄型化することが可能になるとしています。
しかしながら、現状は製品の歩留まり率が悪い点が課題となっており、JOLEDの持つ低温ポリシリコン(LTPS)液晶製造技術を活用し、製造プロセスの改善を行うようです。なお、量産は2016年の終わりから始まる模様です。
参照元 : Patently Apple、http://iphone-mania.jp/news-69402/
執 筆 : リンゴバックス