「第4のキャリア」として携帯電話事業への参入を表明している楽天は、月額料金を約4,000円に設定する方針、と産経新聞が報じています。3大キャリアよりも2,000〜3,000円安い料金設定で顧客獲得を目指す模様です。
大手キャリアより月額2,000〜3,000円安く
楽天は、大手携帯キャリアから回線を借りるMVNOではなく、自前のネットワークを持つ「第4のキャリア」として携帯電話事業への参入を目指しています。
楽天は、大手キャリア利用者の支払額を月額6,000〜7,000円、格安スマホ利用者が月額2,000円程度と想定し、大手キャリアよりも約3割以上割安となる月額4,000円のプランを中心に据える方針、とのことです。
大手キャリアよりも料金を抑えつつ、格安SIMよりも安定した通信が可能である点をアピールしたい考えとみられます。
楽天は、4,000円よりも安いプランおよび高いプラン、料金を楽天カードで支払う場合の割引、楽天の各種サービスに携帯電話利用者向けの割引制度も導入する計画です。
3〜4年で数百万の契約獲得で黒字化へ
基地局などの設備投資には、2025年までに最大6,000億円の投入が予定されていますが、東京電力や関西電力、中部電力の鉄塔や電柱を借りて基地局としたり、高層ビルに小型基地局を設置することで費用を抑制する方針です。
楽天幹部は「3〜4年後に数百万件の契約を獲得し、黒字化を達成する」との考えを産経新聞に語っています。
総務省の調査でシェアトップの楽天
楽天モバイルは、経営破綻したプラスワン・マーケティングからMVNO事業の「FREETEL」を2017年11月に買収しています。
総務省が3月に発表した「電気通信サービスの契約数及びシェア」の平成29年第3四半期(12月末)時点のデータによると、MVNO(SIMカード型)の契約数は1,086万件です。
楽天は、事業者別シェアで15.4%を獲得してシェアトップに立っています。これらの数字から、楽天の契約者数は約167万人程度と推計されます。
Source:SankeiBiz
(hato)