近年のAppleが注力するAR(拡張現実)技術をiOSに取り込んだ「iOS AR」のコンセプト動画が公開されました。AR機能をアプリで実現するのではなく、OSレベルでiPhoneの動作に取り込んでいるのが印象的です。
AR機能をOSレベルで取り込んだ「iOS AR」
Appleは、AR関連技術に力を入れており、iOS11公開されたARアプリ開発プラットフォームのARKitを利用した、数多くのARアプリが製作されています。
ARをiOSの基盤に取り込むことで、より革新的で直感的な操作が可能になる、と考えたカナダのデザイナー、マイケル・カルカダ氏が、「iOS AR」のコンセプト動画を公開しました。
通知をひと目で確認可能に
「iOS AR」のコンセプト動画では、AR機能以外にも、現在のiOSを進化させた各種機能が紹介されています。
ロック画面に表示される通知がアプリごとに整理されるのに加えて、画面の上部を引き下げると「通知ハブ」が表示され、通知のあるアプリをアイコンでチェックすることができます。
iPhone Xで導入されたジェスチャ操作が進化して、スワイプする位置によって、コントロールセンターやマルチタスクなど呼び出す機能を使い分けできます。
ARとSiriが融合
「iOS AR」には、iPhoneのカメラでとらえた現実の光景に、様々な通知を重ね合わせられるAR機能が装備されています。お店のプロモーション、交通情報などを簡単に知ることができます。
「iOS AR」では、AR機能とSiriが統合されており、レストランの画像をSiriに見せながら「このレストランはどんな感じ?」と問いかけると、口コミサイトの評価などを知ることができます。
カスタマイズ性が向上、グループFaceTimeも
カメラ機能も強化され、RAWフォーマットでの撮影やISO感度の変更が可能になります。
カスタマイズ性が向上しているのも「iOS AR」の特徴で、ホーム画面やステータスバーなどを好みに合わせてカスタマイズできます。
以前から要望の多いダークモードも盛り込まれています。
FaceTimeの画面を小型化できるほか、グループで顔を見ながらの通話も可能になります。
ここでご紹介しきれなかった機能も盛り込まれた、「iOS AR」のコンセプト動画はこちらでご覧ください。
Source:YouTube(Michael Calcada) via iClarified
(hato)