Adobeは、iPad向けのPhotoshopのフル機能版を2019年に発売することを、発表しました。イベントにはAppleのフィリップ・シラー上級副社長も登壇し、新製品への期待を語りました。
iPadでPhotoshopのフル機能が利用可能に
Adobeは、現地時間10月15日から米ロサンゼルスで開催している新製品発表イベント「Adobe MAX 2018」で、Photoshopのフル機能をiPadで利用可能にした「Photoshop CC」を2019年にリリースすると発表しました。
AdobeのPhotoshopといえば、プロフェッショナルからも高い評価を得ている写真編集ソフトですが、iOS向けには一部機能に限定したバージョンが提供されていますが、豊富な編集機能をすべて利用することはできませんでした。
なお、iPad向けPhotoshopの完全版が2019年にリリースされる、との情報は今年の7月に報じられていました。
iPadとデスクトップでシームレスな連携が可能
iPad版「Photoshop CC」についてAdobeは、iPadのタッチ操作に対応してスピーディーな作業が可能になり、デスクトップ向けと同等にレイヤーやマスク、フィルタなどの全機能を利用できると説明しています。
また、iPadとデスクトップの間で、ファイル形式変換なども必要なく、クラウド経由で作業をシームレスに引き継ぐことも可能になります。
Adobeが公開したiPad版「Photoshop CC」のイメージ動画はこちらです。
イベントにAppleのフィリップ・シラー上級副社長がサプライズ登壇
Appleのワールドワイド・マーケティング担当上級副社長であるフィリップ・シラー氏は、「Adobe MAX 2018」の基調講演に事前予告なしのサプライズゲストとして登壇しました。
シラー氏は、Photoshopをデスクトップからマルチタッチデバイスに移植するために、AppleとAdobeは緊密に連携してきたと語っています。
iPadのパワフルなAシリーズプロセッサや、高精細なProMotion Retinaディスプレイはプロ向け用途で非常に重要と紹介した上で、「AdobeはiPadのポテンシャルを最初から理解していた」と両社の密接な協力関係を強調しました。
次世代iPad Proは今月末にも発表との噂
次世代iPad Proは10月末から11月初めに発表され、顔認証のFace IDや新型Apple pencilに対応し、Lightning端子ではなくUSB Type-C端子が搭載されると予測されています。
Source:Adobe, 9to5Mac (1), (2)
Photo:Adobe
(hato)