iPhoneからピザハットの注文アプリを操作して、監禁犯を警察へ通報するという珍事件がアメリカで発生しました。
注文されたピザは至って普通だが…
5月4日の昼下がり、フロリダ州ハイランズ郡のピザハットに、1件のオーダーが舞い込んできました。オーダー自体はペパロニ付きのスモールサイズ・ピザという何の変哲もないものでしたが、備考欄を見ると、「助けて下さい。911(日本でいう110番の意)を呼んで」「911+人質+助けて!」と記載されていました。
「こんなオーダー、今まで見たことなかったわ」と、ピザハットのマネージャーであるCandy Hamiltonさんは語ります。「28年間生きてきたけど、こんなことは初めてよ」。しかし、「注文主」が同ピザハットの常連客であったことから、嘘ではないと思い、警察へ通報に踏み切ったそうです。
麻薬を吸ってハイになった末の監禁
警察が急いで現場に駆けつけると、子供を抱いたCheryl Treadwayさんが家から飛び出してきました。彼女によれば、ナイフを持った彼氏が、さらに子供2人をまだ室内に監禁しているとのこと。警察は彼女を安全な場所に移し、男の説得を始めました。
当初、男は「ここを出たら刑務所行きだ!家から出たくない!」などと叫び、籠城を決意していました。しかし警察が20分に渡る説得の末、2人の子供と共に家から引っ張りだすことに成功、男は敢えなく御用となりました。
その後の事情聴取で、男は麻薬を吸引して興奮状態にあり、 Treadwayさんと口論になったところ、突然ナイフを持ちだして暴れ始めたことが分かりました。
とっさの機転に警察も拍手
Treadwayさんは子どもと共に監禁され、一時は男にiPhoneも取り上げられてしまいましたが、男がピザを注文するよう、彼女にスマートフォンを一時的に返したのが幸運でした。
「私が同じ状況になったら、彼女と同じことが出来るかどうか分からない。彼女はとても自然に通報をやり遂げてしまったんだ。彼氏も私達が家を包囲しているのを目にするまで、通報済だなんて露にも思わなかったに違いないよ」と、警察もTreadwayさんの機転に舌を巻きます。
先日も、iPhoneで息子の写真を撮っていたらガンが発覚したという事件がありましたが、iPhone絡みの珍事は尽きることがありませんね。
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参照元:WFLA
執 筆:kihachi