アップルが、シリコンバレーを拠点とするGPS関連企業Coherent Navigationを買収したことが明らかになりました。米MacRumorsが17日、報じました。
誤差数センチ以内の高精度ナビシステムを開発
スタンフォードやコーネル出身のエンジニアらが2008年に創業したCoherent Navigationは、主にボーイングやイリジウムなどの衛星ネットワーク企業と提携し、商用向けの高精度ナビゲーションシステムを開発してきた企業です。同社のGPS技術は、コンシューマー向けGPSの誤差が3~5メートルであるのに比べ、誤差は数センチ以内といわれています。
過去には自律ナビゲーションやロボットプロジェクトのほか、国防総省のプロジェクトにも関わったことがあるようです。
LinkedInによれば、Coherentの元CEOであるPaul Lego氏、また共同創業者のWilliam Bencze氏とBrett Ledvina氏を含む主要なCoherentの従業員数名が、現在アップルの社員となっています。
買収の理由は非公開
Coherent Navigationの元従業員らが現在アップルでどのような事業に取り組んでいるのか、またアップルが同社の技術、それとも人材を目当てに買収したのかはわかっていません。アップルはNew York Timesに対し、
「アップルは時折中小企業を買収しますが、当社の目的やプランについては説明いたしません」
とコメントしています。買収金額などの詳細も公開されていません。
アップルはこの6年間に、複数のロケーション技術関連企業を買収しています。2009年のマッピングサービス企業Placebaseの買収から、アップル独自のマッピング技術開発が始まったとされています。以降同社は、LocationaryやHopstopなど、同系列の企業を複数買収しています。
参照元 : MacRumors、New York Times、http://iphone-mania.jp/news-72046/
執 筆 : lunatic