アップルは先週、開発者向けにApple Watchの新たな基本システム、watchOS2を開発者向けに配布しましたが、複数の開発者が配布されたシステムを利用して、CanabaltやFlappy BirdなどゲームアプリのクローンをApple Watch上で起動させることに成功したようです。
ネイティブアプリとして機能
開発者たちは、Apple Watch用のアプリ開発には提供されていない、UIKitやSpriteKitなどのフレームワークを利用して、これらアプリをApple Watch上でネイティブに起動させることを可能にしたようです。
watchOS2ではネイティブアプリの開発が可能
アップルがWWDCで発表したwatchOS2に追加された重要な機能の一つは、開発者がApple Watch向けのネイティブアプリの開発が可能になることでした。これまではペアリングされたiPhone上でアプリを動かす必要がありましたが、ネイティブアプリではこれが不要となります。
しかし、徐々に判明していますが、開発者はApple Watchのインターフェースを使用するWatchKitの利用には制限があり、watchOS2ではiPhoneアプリの開発の際に利用できるUIKit、SpriteKit、SceneKitなどのフレームワークは提供されていないようなのです。
アプリの起動を動画で紹介
先週、開発者のSteven Troughton-Smith氏、Adam Bell氏、Jay Freeman氏らはUIKitやSceneKitを利用し、CanabaltをApple Watch上でネイティブに起動することを可能にしたようです。
また、開発者のHamza Sood氏も配布されたwatchOS2を使い、ゲームアプリのFlappy BirdのクローンをApple Watch上でネイティブに起動させたようです。Sood氏はSpriteKitを利用し、レンダリングを行い、さらにはタッチ操作だけでなく、Digital Crownでの操作も可能にしたようです。
ハードウェアは十分対応
現在のところ、アップルは開発者にApple Watch向けのアプリ開発にUIKit、SpriteKit、SceneKitなどのフレームワークを使用することを許可していませんが、今回紹介した動画でもお分かりの通り、Apple Watch自体はこれらのネイティブアプリに十分対応しており、将来はこのようなアプリの登場が可能になると予想されます。
今秋までに多くのネイティブアプリが登場
watchOS2は今年秋に一般向けに公開される予定となっており、開発者がApple Watch単体で起動するネイティブアプリを開発することができるのが特徴となっています。しかし、今回ご紹介したいくつかのフレームワークは提供されていません。
watchOS2では開発者はDigital Crown、マイク、そしてApple Watchに搭載されている加速度計、心拍モニターなどのさまざまなセンサーへのアクセスが可能となっています。
Source : MacRumors、http://iphone-mania.jp/news-75102/
(リンゴバックス)