投資会社、KGI証券のアナリストによると、アップルの2015年第3四半期は、iPhoneとMacシリーズの堅調な売れ行きが、iPadとApple Watchの低調ぶりを打ち消す見込みとなるそうです。
iPhoneの売上は今期も力強く
同社のアップル製品に詳しいアナリスト、Ming-Chi Kuo氏が出した予測によると、6月までの第3四半期は、iPhoneの出荷台数が5,420万台、iPadが880万台、Macが540万台、Apple Watchが390万台になるとのことです。昨年の同四半期と比べると、iPhoneは54%、Macは21.6%の伸びを記録した一方、iPadは33.5%の減少となっています。
iPhoneがここまで堅調な数字を出している理由は、やはり中国によるところが大きいでしょう。市場にスマートフォンが行き渡ってしまったという観測も出てはいますが、同氏の分析によると、iPhoneの買い替えサイクルへ中国のユーザーを組み込むことに、アップルは成功したとのことです。
今期低調に終わった両製品も復活か
Apple Watchに関しては、消費者が幾分か冷めた見方を採っているとはしつつも、生産ラインが安定すること、イエローやローズ・ゴールドといったカラー・バリエーションが追加されたApple Watchが新たに発売されることなどから、第4四半期には41.1%上昇した550万台ほどの出荷台数になり、2015年トータルでは1,500万台ほどなのではないか、とKuo氏は見ています。
またiPadに関しても同氏は、売上の低下は底を打ったとみており、プロセッサを向上させ、薄さと軽さを追求した新型のiPad miniが発売されることで、次の四半期では1,100万台ほどの売上があるのではないか、と見込んでいます。
現地時間7月21日には、アップルの四半期決算が発表されますが、アップル・ファンとしては、これまで頑なに言及が拒まれてきたApple Watchの出荷台数の発表がどの程度なのか、気になるところですね。
Source:Apple Insider、http://iphone-mania.jp/news-77935/
(kihachi)