iPhoneなどのメタルボディの携帯端末がワイヤレスに充電可能となる技術を、米Qualcommが発表しました。
WiPowerが金属ボディにも対応
同社は以前より、複数の端末をひとつの充電ステーションで同時に充電可能な「WiPower」技術を発表していますが、現地時間28日、同技術をさらに発展させ、メタルケース入りの端末でもワイヤレスに充電可能になったことを明らかにしました。
充電マットを使ったワイヤレス充電技術はすでに存在していますが、これまではプラスチック製ボディのものしか利用できませんでした。
WiPowerも鍵やコインなどが電磁場の範囲内にあっても影響を受けないようにする必要性から、ほかのワイヤレス充電技術同様、金属製ボディの端末には対応していなかったのです。
複数端末が同時に充電可能に
近距離磁界共鳴(Near Field Magnetic Resonance)を採用したQualcommのWiPower技術は、 Bluetooth Smart利用による非接触型充電であり、充電パッド上に直接置かなくてもエリア内にさえあれば、充電が可能です。またiPhone、iPad、Apple Watchなどを同時に充電することができます。出力は最大22ワットとのことです。
ワイヤレス充電というと、スターバックスが「Powermat」規格の充電ステーションを店舗に設置、利用客が無料で充電できるサービスを展開していますが、こちらはPower Ringというプラスチック製のリングをiPhoneなどの本体に差し込み(店には3種類のリングが用意されている)、マットの決まった位置に「接触」させる必要があります。ケースに厚みがあるとリングがマットに接触しないため、充電できません。
いずれにしても今後はワイヤレス充電が主流になっていくと思われ、WiPowerの商品化が期待されます。
Source:Qualcomm
(lunatic)