Microsoftが提供するSkypeソフトウエアは、リアルタイムの通訳による音声通話の提供を開始しました。公開されたSkype Translatorと呼ばれる今回のプレビュープログラムでは、英語とスペイン語を母国語とするユーザーが相手の言語を習得する必要なく、それぞれの言語での会話が可能となっています。
将来、コミュニケーションの仕方が変わる可能性
今回の魔法のようなソフトウエアは、Microsoftの研究開発チームの長年にわたる研究の成果であり、将来Skypeを利用したコミュニケーションの仕方が変わる可能性が出てきました。
プレビュー版のSkype TranslatorはWindows8.1またはプレビュー版のWindows10に対応し、英語とスペイン語の音声から、それぞれ別の言語に通訳された音声やテキストが提供されます。つまり英語を話すユーザーはスペイン語のユーザーの通話を通訳された英語で聞けることになりますし、その逆も可能になります。以前、Microsoftはこの技術を英語とドイツ語でデモンストレーションを行ったことがありましたが、今回のプレビュー版では英語の他にはスペイン語だけに対応しています。
Skype Translatorを学校向けツールとして提供
MicrosoftはSkype Translatorを学校向けのツールとして提供しようとしており、アメリカとメキシコの学校でテストを実施していました。既にSkypeは世界の教室を結んでおり、先生も含めビデオ通話を行うなど、ポピュラーなツールとして定着しています。学校で実施されていたSkype Translatorのテスト導入は限定的に行われていましたが、今回Microsoftは実社会で幅広いユーザーを対象に評価をしてもらうためプレビュー版を公開したようです。
40言語以上に対応しメッセージングサービスにも
またMicrosoftは今回のSkype Translatorを使い、40言語以上に対応したインスタントメッセージングの翻訳も提供する予定です。
参照元 : The Verge, http://iphone-mania.jp/news-55912/
執 筆 : リンゴバックス