26日、無料通話・メールアプリのLINEは『スタンプの審査・販売状況改善に向けた今後の当社の取り組みおよび制度変更について』を発表しました。
クリエーターズスタンプのカテゴリ追加が実施されて、ユーザーとしては利用しやすくなる一方で、クリエイターの方に対する分配額の引き下げがあるなど、立場によって意見の分かれそうな発表となっています。
クリエイターズスタンプのカテゴリ追加
LINEからの発表によると、クリエイターズスタンプが日々増加しているため、現状のスタンプショップでは探しづらい・買いづらいという声が多くあるので、これに対する対策として2015年春頃をめどにスタンプショップ内にカテゴリ機能を追加する、としています。
こちらはまだイメージのようですが、「かわいい」、「かっこいい」などの簡単なカテゴリ追加でもかなり検索がはかどりそうです。そのほか、スタンプショップ全体において、埋もれがちなクリエイタースタンプを積極的に特集でピックアップするなど、LINEユーザーにとって見つけやすく、買いやすい大幅リニューアルを予定している、としており期待が持てます。
スタンプ審査期間の短縮
LINEによると、クリエイターから「審査期間の短縮化」について多くの意見を寄せられているようで、これに対する対策として審査スタッフを大幅拡充し、審査体制のスピードアップに取り組んでいるほか、大量のスタンプ登録データを迅速に処理できるようシステム面の改修を行っている、としています。
早ければ2015年2月前後にシステム改善が完了し、販売開始までの期間が大幅に短縮化される、としています。そのほか、審査内容についても審査ガイドラインのQ&Aなどを公開し、クリエイターにとって参画しやすい環境を作り上げていく、としています。
分配額の変更について
人気クリエイターの方には大打撃となるのではないか、と思われるのがこちらのアナウンスです。LINEによると、最低支払額を現在の1万円から1,000円に引き下げる、とする一方で、2015年2月1日申請分のスタンプより、収益の分配率が変更になる、としています。
現在クリエイター側に支払われている分配額は、収益の50%でしたが、2015年2月1日申請分のスタンプからは35%にする、としています。すでに販売を開始しているクリエイターズスタンプについては50%の分配率が適用されるものの、一気に15%の引き下げは厳しいですね。
LINEによると、引き下げた額を審査スタッフの追加拡充およびカテゴリ追加・審査期間短縮などに必要なシステム開発・運営費用に充当する、としていますがクリエイターズスタンプの制作によって生計を立てている方々からは大きな批判にさらされそうです。
先日、LINEはクリエイターの売上トップ10は半年で約3,680万円を販売していると発表していました。
LINEはこれらの変更について、『LINEでは引き続き、クリエイターの皆さまが活躍しやすく、また、LINEユーザーの皆さまがクリエイターズスタンプを楽しみやすいマーケットになるよう、皆さまのご意見・ご要望を頂戴しながら改善を重ねていきます』とコメントしています。
参照元:LINE
執 筆:クロス